支援者向け書籍『特別支援教育支援員ができること』のご紹介

いるか
いるか

このサイトの教材を監修している、小池敏英先生、松尾麻衣先生の書籍をご紹介します。

学校現場で支援のお仕事をされている方、学校の先生、放課後デイサービス等で子どもの支援に当たっている方などにおすすめです!

特別支援教育支援員」って?

支援員という仕事をご存知でしょうか。
幼稚園、小学校、中学校などで、障害のある児童生徒に対し、日常生活動作の介助を行ったり、発達障害の児童生徒に対して学習のサポートを行ったりする仕事です。

仕事内容や呼ばれ方は地方や学校によって異なりますが、「支援員」や「学習支援員」、「介助員」などの名前で呼ばれていることが多いと思います。

地方や学校によって配置人数が異なるので、身近にいるという方も、出会ったことがないという方もいると思いますが、学校現場では欠かせない人員といえるでしょう。

書籍『特別支援教育支援員ができること』の内容

そんな、現場に欠かせない支援員ですが、教員免許のような資格が必須ではないこともあり、いざ学校に行って、現場でどのように障害のある子どもと接すればいいのか、悩むことも多いお仕事だと思います。

この本では、支援員が知っておきたい発達障害に関する基本知識から、学校でよくある場面での具体的な支援事例まで、支援の基本や考え方が分かります。

具体的な事例が可愛らしいマンガになっているので、学校の雰囲気や子どもの様子を具体的に想像しながら、気軽に読めるところもポイントです!
読むのは気軽ですが、内容は奥深いです。

若い支援員さんにもおすすめ

この記事を書いている筆者も、大学卒業後、教職浪人をしながら支援学級や通常学級で支援員の仕事をしていたことがありました。

ほぼ学生みたいなものだったので、子どもたちとの関係は良好でしたが、今思えば、もっとできることがあったんじゃないかなあと反省することも多々…。教室を飛び出す子どもを全力で走って追いかけて、どんどん逃げていってしまったり…。

大学で特別支援教育の授業を受けていても、いざ実際に子どもを目の前にすると、どう振る舞ったらいいのかわからないこともたくさんあります。
当時の私に、本書を読んでほしかったです。

学校の先生や保護者にも

支援員さん向けの本ですが、支援員がいる学校の先生や、保護者の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

なぜなら、そこまで一般的ではない「支援員」なので、学校の先生や保護者も、支援員にどこまで何を支援してもらえばいいか、わからないことも多いからです。おたがいの立場への理解が薄いことから、ときにはトラブルになることも…。

本書は、実際に支援員を学校に派遣しているNPOの心理士さんが執筆しているので、現場目線でわかりやすい内容になっています。

支援に携わるみなさんにおすすめです。ぜひ読んでみてください!

『発達障害のある子どもを支援する 特別支援教育支援員ができること』
(小池 敏英 監修, 松尾 麻衣, 成 基香 著/日本標準)