読み手に届く 文章技術

「読み手に届く文章技術」の表紙の写真

内容

言語学の先生による、文章を書く技術についての本です。
読み手に伝わる文章を書くためにはどうしたらよいか、どんな心構えで書いたらよいのかなどが、具体例を挙げて紹介されています。

感想

先日読んだ、ちくまプリマー新書の言語に関する本に関連して、本書を手に取りました。
タイトルに「文章技術」とありますが、小手先のテクニックではなく、文章全体の構造や考え方の基本を学べる一冊です。「書き手と読み手の認識を適切に作りだす」ために必要な文章の技術を、9つの観点から紹介しています。高校生や大学生に特におすすめできる本だと感じました。(ちくまプリマー新書は、若い世代向けにわかりやすく書かれた新書シリーズです)

興味深かったのは、テキスト生成AIを用いた推敲の具体例です。ネット上にもAI活用法は多くありますが、言語学者によるプロンプト(指示)の工夫や、生成された文章への評価は興味深く、これまでAIで文章を書いたことがなかった私も試してみたくなりました。

また、メールでの依頼文の書き方についても妙に具体的に書かれており(おそらく著者自身の苦い経験が反映されているのでしょう)、自分の依頼文を振り返って少しドキドキしてしまいました。

結局のところ、文章を書くことはコミュニケーションであり、読み手への敬意を持つことが大切です。そして、その敬意をいかに文章で的確に表せるかが技術なのではないかと感じました。
※ちなみに、この文章は、感想を箇条書きにしたものをChatGPTにまとめてもらいました。

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読み手に届く 文章技術 (ちくまプリマー新書495)
石黒 圭 (著)/筑摩書房

Author
いるか

「いるかプリント」の管理人・編集者です。大手教材出版社の編集者として、国語の教材や教科書、特別支援教材などを20年以上にわたり制作してきました。現在は独立して活動中。小学校や放デイでの学習支援経験もあります。だれもが楽しく学べる教材を作ることが目標です!