
内容
近年「パステルゾーン」とも呼ばれる発達障害グレーゾーンの人が、コミュニケーション力を高めるために気をつけたいポイントを、NLP(神経言語プログラミング)の考え方をベースに解説した一冊です。
感想
この本は、主に高校生から社会人数年目くらいの、若い世代向けに書かれているのではないかと思います。若い世代の人が、自分のコミュニケーションの悩みと照らし合わせながら読むと、多くの気づきを得られそうです。
場面や状況ごとに「意識しておきたい基本」が具体的にまとめられています。見開き2ページ完結の形式で、イラストや図解も多く、わかりやすいです。だれでも、「そういえば自分も…」と思い当たる部分があるのではないでしょうか。
恋愛やインターネットにおけるコミュニケーションにも触れられているので、高校生くらいのときに読んでおくと役立ちそうです。
私が印象に残ったのは、「言葉や態度で感謝の意をあらわす」というページです。一見あたりまえのことのようですが、改めて人間関係の中で気をつけたいと感じました。人によって得られる気づきが違うのも、この本の魅力だと思います。
コミュニケーションなので、「言葉」がポイントになっている部分も多く、読後には「言葉の力」の大きさ、大切さを改めて実感しました。
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発達障害グレーゾーンのコミュ力を伸ばす本
高山 恵子 (監修)/講談社