
家庭や職場の人など、身近な人のこころに雨が降ってきたとき、どのようにケアにあたればいいのか。
また、自分自身はどんな気持ちでいたらいいのか、語りかけるような講義形式で、わかりやすく書かれた本です。
臨床心理士・東畑開人さんの本
週刊文春の連載時から東畑開人さんのファンだったので、今回も手に取りました。
東畑さんの魅力は、ユーモアを交えた分かりやすい解説と、読者に寄り添う「優しさ」を感じる語り口にあります。今回も、近所の公民館での公開講座に参加しているような感覚で読めました。
雨が降ったら傘をさす
本書で特に腑に落ちたのが、「雨が降ったら傘を差すように、ケアが必要な時に心理学が役立つ」という例えです。
心を天気に例えることで、今の自分の状態を客観的に捉えられるようになり、心がスッと軽くなる感覚がありました。今、心はどんな天気だろうと思うと、「やまない雨はない」と思える気がします。
心のケアの本質と具体的なヒントが満載
「『わかる』こそがこころのケアの本質。わかってもらえているとき、僕らは一人じゃなくなる」という言葉が印象に残っています。
本書にはこうした心理学的に本質的な話だけでなく、日常での人への接し方のヒントも具体的に記されていて参考になります。
こんな人におすすめです
今誰かをケアしている人はもちろん、そうでない人にも読んでほしい一冊です。
いつ自分がケアする側、あるいはされる側になるかはわかりません。
手元に置いて何度も読み返すことで、いざという時に落ち着いて「雨の日」を過ごせるようになる、そんなお守りのような本だと思いました。
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雨の日の心理学ーこころのケアがはじまったら
東畑 開人 (著)/角川書店



