【ブログ】教科書会社によって違う? 漢字を学習する順序

いるか
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小学校では漢字を国語の教科書に載っている順番に学習することが多いです。各学年で習う漢字は学習指導要領で決まっていますが、習う順番は教科書会社によって異なります。また、別の読み方を学習する順序も、教科書によって異なります。

2024年4月から使われている国語の教科書で、漢字の学習順序の特徴を見てみましょう。

小学校で使う国語の教科書の種類

2024年(令和6年度)4月から使われている小学校の国語の教科書を出版しているのは、光村図書出版・東京書籍・教育出版の3社です。以前は5社あったこともありましたが、だんだん減ってきており、3社になりました。(2024年現在)

いつから漢字の学習がはじまる?

小学校1年生の最初は、ひらがなを学習します。漢字の学習は、だいたい9月から始まります。教科書でいうと、1年生の上巻の後ろの方のページから漢字が出てきます。
最初は「木」「山」など象形文字の漢字や、漢数字から学習が始まります。

はじめて習う時期はじめて習う漢字2番に習う漢字3番に習う漢字
光村図書9月
東京書籍9月
教育図書9月

そのため、もし学習に不安があって、少し先取りして家庭で学習をしておきたいときは、お子さんが使っている教科書の漢字の提出順に合わせて、夏休みごろまでに少し慣れておくとよいでしょう。

別の読み方を学習する順序

漢字には複数の読み方があることが多いですが、読み方の学習順については、教科書会社によって特徴があります。

漢字学習する読み方使い方の例
光村図書おおきな 木
東京書籍いち・ひとつ一ねんせい・一つ
教育図書やま・さんたかい 山・ふじ山・火山

たとえば光村図書では、1年生の9月に「木」という漢字で「き」という読み方を一つだけ学習します。「もく」という読み方は1年生の12月ごろ、「ぼく」「こ」という読み方はずっとあとの4年生で登場します。

それに対して、教育図書では、「山」という漢字で「やま」と「さん」という読み方を同時に学習してしまいます。

これは、絶対に「別の読み方を違う時期に学習する」「別の読み方を同時に学習する」というふうにはなっていませんし、学年や漢字によってもちがいます。(どの会社の教科書も、高学年になるにつれて、複数の読み方を同時に学習するようになっていきます)

ですが、特に低学年では、「光村図書」の場合は最初に読み方を1つか2つだけ学習して、別の読み方は後で読み替えとして学習することが多いですし、「教育図書」では、いろいろな読み方を同時に学習する(音訓同時学習と呼ばれたりします)ことが多いなど、教科書によって違いがあります。

ドリルなどの教材での扱い

小学校では、国語の教科書に合わせた「漢字ドリル」などの副教材を使って漢字の学習をすることが多いでしょう。
漢字ドリルは、教科書の漢字の提出順に合わせて作られているものがほとんどです。読み替えについても教科書に合わせて学習する教材がほとんどです。

発達障害のあるお子さんの読み方の学習

発達障害のあるお子さんの場合、いろいろな読み方を同時に学習したほうがいいのか、別々に学習した方がいいのか、一概にはいえません。一つの読み方を覚えるとなかなか他の読み方になじめないお子さんもいますし、複数の読み方を同時に学習することで、情報量が多くなり混乱するお子さんもいます。

特に、低学年で複数の読み方を学習する場合は、熟語や例文がなじみのない言葉や抽象的な言葉になってしまう場合も多いので、語彙が少ない段階では学習が難しくなってしまうこともあるかもしれません。

教科書には複数の読み方が出ていたとしても、お子さんに合ったやり方で学習することが大切です。まず1つの読み方で練習したり、逆に、最初から漢字には複数の読み方があるということを教えておくことも必要かもしれません。

まとめ
  • 漢字を学習する順番や、読み方の学習順は教科書によって特徴があります。
  • 教科書やドリルに合わせるのではなく、お子さんに合った学習方法を模索していくことが大切です。
Author
いるか

「いるかプリント」の編集者・ライター。複数の出版社で、国語教材や教科書、特別支援教育関連事業等に20年以上携わる。